夏真っ盛り、皆様いかがお過ごしでしょうか。
夏祭りのシーズンとなり、東北三大祭りの一つ、仙台の七夕もまもなくとなりました。七夕は仙台や北海道など8月に行われるところも多いようです。
七夕で思い出すのが、小さいころ七夕の日に「ろうそく」をもらいにいきました。北海道の伝統行事らしいのですが、歌が地域によってかなり違うようです。函館では「竹に短冊七夕祭り、オーイヤ、イヤヨ、ろうそく1本頂戴な」と歌いながら、ろうそくをもらいにいったものです。ちなみに、函館の七夕は7月です。
七夕の後はお盆、そして、お盆を過ぎればクラゲ、ということで今回は研究にも使われる、役に立つクラゲを紹介したいと思います。
クラゲも数多くいますが、その中に光るクラゲがいます。その1種、オワンクラゲが今回の主役です。このクラゲは刺激を受けると光ります。どのようにして光るかといいますと、エクオリンというタンパク質とセレンテラジンという物質、そして酸素がカルシウムと反応して光ります。この、クラゲの発光タンパクであるエクオリンはカルシウムの濃度を測定するときに使用することができます。つまり、カルシウムが多くあるとエクオリンはより多く光るのです。なぜ、カルシウムが重要か、ということにつきましては、またいつかお話したいと思いますが、簡単にいいますと、カルシウムは細胞の中で情報を伝達する働きを持っています。エクオリンを使って細胞のカルシウムの変化を知ることは、細胞の中の情報伝達機構を研究する上でとても重要なのです。役に立っているクラゲですね。
でもこのエクオリンの発光は目に見えるほど明るいものではありません。でもクラゲは光って見えます。なぜ光って見えるかといいますと、エクオリンの光のエネルギーは別のタンパク質に渡されて、そのタンパク質が光ります。そのタンパク質の名前はGFPといいます。GFP、何の略かといいますと「Green Fluorescent Protein」、日本語では「緑の蛍光タンパク質」、なんかそのままの名前です。その名のとおり、GFPは緑の蛍光タンパク質です。
GFPも研究に役立っています。例えばGFPの遺伝子を何かの遺伝子と結合させます。そうするとその遺伝子が発現するときにGFPも一緒に作られます。GFPは蛍光タンパクですので、紫外線をあてると光ります。GFPの光を調べれば、元の遺伝子がいつ、どのようなときに、どれくらい発現するかがわかります。オワンクラゲはただ光っているだけではなく、研究にもとても役に立ってくれているクラゲなのです。見かけたときは是非軽く叩いてあげてください(動物虐待はいけません)。